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涅槃岳 - 行仙宿(旅日記 5日目)

今日も寒くて夜中に起き、それから熟睡できず。

やはり疲れやすい。
もしかしたら朝方は身体が慣れていないので余計キツイのかも知れない。


朝一で涅槃岳を越え、7時40分ごろ持経ノ宿跡に到着。

持経ノ宿跡避難小屋
持経ノ宿跡避難小屋


小屋の前には親切な人がポリタンクに水を汲んで置いといてくれていたが、
私は顔洗ったりいろいろしたかったので、
10分くらいのところにある水場まで歩いて行った。

結構水が豊富な沢で、歯磨き洗顔だけでなく、
裸足になって足を洗ったり、手ぬぐいを濡らして全身を拭いたりもした。

昨日は暑くてたくさん汗をかき身体がべとついて不快だったので、
身体を手ぬぐいで拭くだけでもかなり爽快だった。

本当に気持ちよかった~。

こんな感じでちょっとのんびりしすぎて、
持経ノ宿跡を出発したのは9時近かったかもしれない。


この先はひたすらアップダウンの連続。いくつも山を越えていく。

上りのたびに嫌だなと思うのだが、嫌だろうが楽しかろうが行くしかないのだ。
とにかくどんな道だろうと前に進まなければ終わりはない。

こんなことを考えていたら、いちいち反応することなくそのうち無心で歩くようになっていた。

森の巨人たち100選
森の巨人たち100選

血管のような木の根
大地を這う木の根


行仙宿で昼食にしようと思っていたがスタミナ切れで思いのほかなかなか距離が縮まらず、
いい加減長い休憩がほしくなってしまい、我慢できず怒田ノ宿跡で昼食。

ずっと湿った感じがして寝るときとても気持ち悪かったシュラフをこの間に干した。

ここでも1時間以上のんびりしてしまう。

のんびりするというよりは正直なところ、一度休憩してしまうともう動きたくなくなってしまい、
重いザックを背負ってまた歩き始める心の準備ができるまでに時間がかかっていた。


実のところ休憩するたびにもう歩きたくない、動きたくないという気持ちがあって、
ボーっとしてついついゆっくりしてしまう。

原因不明の体力低下や風邪による夜中の咳、
そして睡眠不足などで疲労がたまってきていたのかもしれない。


この時もまだ昼だというのに、
今日はここでテントを張ってしまったら本当に楽だな~、なんてことを考えていた。

とはいえ、前に進まなければどうしようもない。



やっとの思いで行仙宿に着いた。

「コーヒーでも飲んでちょっと休憩していきな!お茶もあるよ~」

小屋の外にいた一人のおばちゃんが私を見るなり、こんな感じで声をかけてくれた。

私はいまいち状況が把握できず、ここは営業している小屋なのかとも思ったが、
とりあえず言われるがままに中に入った。

案内されるがままに腰をおろすと間もなくコーヒーをごちそうになった。

小屋の中には10人くらいの人がいたが、
どうやらそのうちの何人かはここの避難小屋の管理をしている人たちらしく、
さっきのおばちゃんもその一人だったというわけだ。

どこまで行くつもりか尋ねられ、笠捨山の先まで行ければ行きたいと話すと
ここから次の笠捨山までは2時間かかって、
その先もテントを張る場所があるかわからないという話だった。

「今日はここに泊ってけ!泊っていけば飯も食えるし、ビールもあるぞ」

一人の陽気なおじさんがそう言ってくれたが、このときの時間はまだ14時。
まだ先を目指してもよい時間だった。

いろいろ話しているうちに食糧は大丈夫なのか聞かれ、
ずっとカロリーメイトみたいなものを食べてなんとか頑張っているという話をすると、
バナナやおにぎりやパンなど次々といろんなものを頂いてしまった。

なんて親切な人たちなんだ!とてもありがたかった。

怒田ノ宿跡で長い休憩をとったのでここではそんなに長居をするつもりはなかったが、
ここに泊ろうか、それともまだ先へ行こうか決めあぐねているうちに30分が過ぎた。

そのうち、今晩ここに泊るという二人のおじさんが小屋に入ってきた。

少しして一息ついたそのおじさんたちに、小屋管理の陽気なおじさんが早速缶ビールを持ってくる。

「お前も飲むか?」

そう聞かれて返答に困っていると、おじさんは私にもビールを持ってきてくれたので、
私はもう迷うことなく受け取り缶のフタを開けた。

私が今日ここに泊ることが確定した瞬間だ。

よくよく考えればこれといって急ぐ旅でもないので、こういう日があってもいいのだ。

管理の人たちもにぎやかで面白そうだ。
みんなボランティアでやっているらしい。


ビールを飲んで気分が良くなったころ、例の陽気なおじさんが
ポリタンクを背負子(しょいこ)に乗っけて水を汲みに行くというので、
喜んで手伝わせていただいた。

急な斜面に設置された鉄パイプで組んだ階段を下りて行った。
水場に行くためだけに小屋の管理の人たちが作った道だそうだ。

水を満タンにしたポリタンクは結構重く、そのうえ
ビールで気持ち良くなった身体で急斜面を登って行くのはそれなりにこたえた。


お前もこのグループの会員になれ!なんて冗談半分に言われたが、
実のところちょっと興味があった。

新宮山彦グループという地元のボランティア団体だ。

この名前は持経ノ宿跡前を通ったとき道の両脇に立っていたのぼりで目にしていた。
持経ノ宿小屋と平治ノ宿小屋も管理しているらしい。

この連休中、小屋の管理と登山客をもてなすために
毎日誰かしら交代で来ているのだという。

普段は週末に交代で登ってきているのだそうだ。


その後も夜にかけてビールを何本もごちそうになった。

そして、さらに夕食には伊勢海老の刺身や七輪で焼いたさんま、生野菜など
とにかく腹いっぱいもてなしてくださった。

大峯奥駈道を歩き始めてから食べ物のことばかり考えていたが、それは終点の本宮に行ったあと、
大峯山寺で会ったおにいさんから聞いた中華料理屋に行くことしか頭になかった。

それがまさか山の上で腹いっぱいの食事を食べることができるとは夢のようだった。

しかも、昨日天狗山で会ったおじさんが、
その日の夕食に川で釣ってきた魚を食べるという話を聞いてから、
焼き魚とご飯が私の頭の中から離れなくなっていたが、
まさか次の日にそれが現実のものとなるなんてもうほとんど奇跡に近い。

囲炉裏を囲んで食後の団らん
囲炉裏を囲んで食後の団らん


さらに、咳をしている私に風邪薬までくれた。

新宮山彦グループの人たちはみなさん親切で本当にありがたかった。
この日何度お礼の言葉を言ったかわからない。

こういう楽しい出合いこそ旅の醍醐味とも言える。


今日は暖かい部屋で眠れる。
意味もなく先を急がないで良かった。


【本日の食事】
朝:カロリーメイト1箱
昼:ミニドーナツ半袋、ソイジョイ(お恵み)
夜:ビールたくさん、伊勢海老の刺身、焼き魚、おにぎり、生野菜などなど腹いっぱい(お恵み)

>>熊野古道 大峯奥駈道~中辺路歩き旅日記 6日目

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テーマ : 世界遺産・遺跡・名所
ジャンル : 旅行

tag : 世界遺産 熊野古道 登山 大峯山脈 大峯奥駆道

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