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吉野 - 心見茶谷跡(旅日記 1日目)

京都駅。近鉄の切符売り場前に立ちすくみ、私はそこからしばらく動けないでいた。

高野山に向かおうか、それとも吉野にしようか。
つまり、小辺路を歩くか大峯奥駈道を歩くか、直前まで決められないでいたのだ。


さんざん考えた挙句、どちらかといえば京都駅から近く、
その上乗り換えも少なく行き方が簡単だと理由で吉野に向かうことにした。

いまふり返れば、実際にはもっといろんなことを考えた結果の選択だったという気もするが、
なにはともあれ、大峯奥駈道を歩くことが決まったわけだ。


結局、吉野駅にはお昼ごろに到着。

駅前の案内板で大峯奥駈道のルートを確認し、何となく把握する。

なにしろこの時点で知っている情報といえば、
吉野から出発し、ゴールは熊野本宮大社。ただそれだけ。

大峯奥駈道に関して唯一持っている資料は、
吉野駅改札前でもらってきた、吉野山回遊コースの案内“てくてくまっぷ”くらい。
これから何日もかけて山を縦走するというのに地図すら持っていないのだ。

さらに何を思ったか、用意した食料は、京都から吉野に来る間に
駅の構内にあったマツキヨで買ったカロリーメイト6箱と
似たようなバランスパワーという栄養補助食品9箱だけ。

かさばるうえに主食として成り立っていないにもかかわらず、
他に何か持っていこうという考えはこのときなかった。

むしろ、たとえ何も食べない状態が数日続いたって死にはしないだろう、という
なんとも無謀なことを考えていた。


地図や食料といった問題以外に、直前2、3日は十分な睡眠がとれず
おまけに咳が出ていてあまり体調が良いと言える状態ではなく、
テントなどを装備したバックパックがすでにかなり重く感じるなど、
いくつかの不安要素を抱えつつも、
とりあえずは“てくてくマップ”を頼りに歩き始めた。


お土産屋さんや食べ物屋さんがならぶ吉野山の道は、
ゴールデンウィーク前の最後の平日で人はまばら。

そろそろ昼飯を食べようと思いながらも先へと進み、吉野の社寺を堪能。

金峯山寺仁王門
金峯山寺仁王門

金峯山寺蔵王堂
金峯山寺蔵王堂

吉野水分神社
吉野水分神社


金峯山寺と吉野水分(みくまり)神社は長い歴史を感じさせる雰囲気でとても見ごたえがあった。


さっきまで通りにびっしりと軒を連ねていたお店がいつの間にかなくなり、
まだ先にあるのではないかという期待もむなしく、最後の金峯神社に行くまで結局一軒もなく、
山に入る前の最後のしっかりした貴重な食事を食べそこなってしまった。

15時すぎくらいだったか、いい加減腹が減ったので、
金峯神社前の休憩所でバランスパワーを1箱食べた。


金峯神社の脇には源義経隠塔という建物がある。

前日は幼少期に義経(牛若丸)が修行したという京都の鞍馬山に行っていたので、
なんだか義経の追っかけみたいな感じだ。

金峯神社~義経隠塔の道
金峯神社~義経隠塔の間の道


金峯神社から先はいよいよ山の中に入っていく。
実はこのあたりからすでにどこを目指して歩いていったらよいかわかっていなかった。

間もなく、「←山上ヶ岳・西行庵|西行庵→」という道標があり、
小さな丘のような山を越えて西行庵に行く道と、山に登らずに西行庵に行く道があるのだと勝手に理解し、
私は楽な方と考え「→」へ行った。

“てくてくまっぷ”で西行庵という字を見ていたので、
とりあえず西行庵を目指せばよいのだろうとこの時は思っていて、
さらに山上ヶ岳が何なのかまったく知らなかったのだ。


そして少し歩くとまた道標。今度は、「←西行庵|鳳閣寺→」。
そうか、次に目指すのは鳳閣寺で、西行庵はちょっと寄り道みたいな感じなんだ!と理解。

西行庵までは0.2kmと書いてあったので、近いからちょっと行ってみることに。

この場所の静けさは西行や芭蕉がお気に入りだったと“てくてくまっぷ”に書いてあるとおり、
静かすぎて鳥の鳴き声だけが際立って心地よく聞こえてくるくらい本当に静かなところで、
さらに庵の周りだけ木がないので明るくとても素敵なところだった。

ここではしばらくゆっくりした。

西行が3年住み着いてしまった気持ちがよくわかる。
私も住み着いてしまいたいくらいだった。

とても落ち着くところだったので今日はここにテントを張ってしまおうかとも考えたが、
かなり迷った末、この時点で確か16時くらいだったのでもう少し先へ行くことにした。


先ほどの道標のところまで戻り、鳳閣寺方面へと足を進める。

少し行くとあまり手入れされていないのか、道の両側から草が生い茂り、
まるで藪の中を歩いているような状態に少し不安を感じ、
またあらためて“てくてくまっぷ”をよく確認してみた。

すると端の方に「大峰山」という文字が目に入る。

私が行こうとしているのは大峯奥駆道だから、大峰山を目指すことに間違いはないはず。
だとすると、鳳閣寺はぜんぜん違う方向だった。


あぶないあぶない。早めに気が付いてよかった。
ちなみに“てくてくまっぷ”にはこのあたりまでしか書かれていないのだ。


来た道を引き返し、ふたたび西行庵を通り、大峰山方面へ。
夕方の誰もいない山道の淋しさを感じながらしばらく歩く。


18時くらいに「心見茶谷跡」というところに着き、
時間も時間だし、この場所の名前が気に入ったというのもあって、
今日はここまでとすることにした。

とてもテントを張るようなところではなかったが、
頑張れば二張りは張れるくらいのスペースはあった。

こんなところにテント張るのはたぶん私くらいしかいないだろうね。


【本日の食事】
昼:なし(夕方にバランスパワー1箱)
夜:なし

>>熊野古道 大峯奥駈道~中辺路歩き旅日記 2日目

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テーマ : 世界遺産・遺跡・名所
ジャンル : 旅行

tag : 世界遺産 熊野古道 大峯山脈 吉野 大峯奥駆道 登山

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